潰瘍性大腸炎の治療薬ゼルヤンツについての情報を
患者さんやご家族のみなさまへご案内いたします。

Pfizer

ゼルヤンツの作用ゼルヤンツの作用

治療前

潰瘍性大腸炎の原因は不明ですが、近年の研究から遺伝的な素因と、食事やストレスといった環境的な因子を背景として、過剰な免疫応答により発症すると考えられています。
過剰な免疫応答の1つに、消化管における炎症性サイトカインの過剰な産生があるといわれています。サイトカインが免疫細胞の受容体(受け皿のようなもの)に結合すると、細胞の中の伝達経路を通ってシグナルが送られ、炎症性サイトカインが過剰につくられます。さらに免疫細胞が集められたり(遊走)、炎症を悪化させ大腸の出血や下痢などの潰瘍性大腸炎の症状を引き起こしたります。

過剰なサイトカインが炎症を引き起こすシグナルを送ることで、腸粘膜の炎症がおこります

サイトカイン:細胞は変化するとき(増殖したり分化したりなど)、周りの細胞とコミュニケーションをとっています。その際、情報伝達を行う分子がサイトカインです。サイトカインは体の免疫反応をつかさどる重要な物質ですが、過剰に産生されると炎症などを引き起こす原因にもなります。

治療後

ゼルヤンツは、サイトカインの過剰な産生を抑えます。これは、細胞の中にいくつかある伝達経路のうちのJAK経路をゼルヤンツが阻害することで、免疫細胞の遊走や炎症性サイトカインの産生を促すシグナルを抑えることによるものです。

ゼルヤンツは、シグナルの伝達を抑えます。

監修:北里大学北里研究所病院 炎症性腸疾患先進治療センター センター長 日比 紀文 先生

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